【イラストで読み解く】「綱引き」を続ける米国の移民危機

イラスト作成・馬宏亮（イラストの著作権は人民網が保有。無断転載禁止）

2023年12月、メキシコから国境を越えて米国に入国しようとした不法移民が30万人以上に達し、単月として過去最多となった。

2024年の米大統領選が幕を開けたことを受け、民主・共和両党は移民危機をめぐり、また「綱引き」を繰り広げている。 共和党はマヨルカス国土安全保障長官の移民危機対策が不十分であると非難し、弾劾準備を進めている。一方、民主党は「事前に入念に計画した政治パフォーマンス」として、これに反撃している。

移民危機が激しさを増す中、米国社会の分断も深まっている。悲しむべきことに、移民の訴えや安全に真に関心を寄せる者はいない。米国の政治屋の目には、彼らは政党間の争いのカードであり、恣意的に扱える存在に過ぎないのだ。両党が実効性ある解決策を打ち出さず、「綱引き」を続けるままなら、移民危機は解決されないままになってしまうだろう。（編集NA）

「人民網日本語版」2024年1月19日