種が宇宙を旅した中国産クランベリーの秘密

人民網日本語版 2024年01月12日15:39

黒竜江省撫遠市産クランベリーの第1弾が11日、広西壮(チワン)族自治区南寧市に到着した。クランベリーは春に播種し、秋に収穫する上、畑を水で浸して収獲することが多くの人に初めて知られた。科技日報が伝えた。

2019年以前に中国が海外から輸入したクランベリーは、加工されたドライフルーツとカプセルのみで、生のクランベリーはなかった。黒竜江省撫遠市クランベリー栽培拠点の李峰総経理は19年に北米でクランベリー栽培技術を学び、その種を導入し、中国初のクランベリー大規模栽培拠点を建設した。今や拠点の面積は280ヘクタールに達し、生のクランベリーの年間生産量は2700トンに上り、中国唯一でアジア最大のクランベリーの栽培拠点だ。

李氏は、「黒竜江省撫遠市の土壌のpH値、豊富で清らかな水資源はいずれもクランベリーの成長に適している上、世界の野生クランベリー成長ベルト上にあり、その栽培に非常に適している」と述べた。

李氏は、「種は植物の半導体だ。中国人の口に合ったクランベリー品種を栽培することが私の理想だ」と述べた。拠点のクランベリーの種は過去2年にわたり、有人宇宙船「神舟14号」と「神舟16号」に搭載され宇宙を2回旅した。

李氏はさらに、「新品種の育成には長い時間がかかり、我々は実験を続けている。中国の土地に適した独自の知的財産権を持つクランベリー品種を作ることを目指している」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年1月12日

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