中国、世界最大の油料作物遺伝資源バンクが完成
人民網日本語版 2023年10月20日13:48
中国農業科学院油料作物研究所によると、同研究所は2021年より中国内外のアブラナ、落花生、胡麻などの油料作物の遺伝資源収集・保存を強化している。油料作物遺伝資源バンク内の新規遺伝資源は7585点、資源の成長率は20%以上。資源保存総量は4万4300点に増加し、世界一になっている。また、生産量が多く、含油量が高く、病気や干ばつに強いといった多くの優れた性状と、異なる育種の需要を満たす優れた遺伝資源を発掘し、数多くの画期的な育種材料を創出し、油料作物の重要新品種の育成、種子業の安定的な発展に基礎的、戦略的資源保証を提供している。光明日報が伝えた。
中国で唯一の国家級油料作物専門研究機関としての同研究所はここ数年、アブラナ超高密度・超高生産量の理論・技術を打ち出した。アブラナの単位当たり生産量のボトルネックの解消が期待されている。そしてアブラナ多性状急速収束育種技術体制を創出した。育種効率が大幅に上昇し、高含油量育種で世界のトップレベルに達している。同研究所は世界でキャベツ、セイヨウアブラナ、胡麻などの作物のフルゲノムシーケンシング及び分析作業を主導し、完了させた上、協力して野生落花生ゲノムシーケンシング作業を完了させた。世界で初めて複数の重要性状機能遺伝子のクローンを行うとともに、関連する遺伝メカニズムを解明した。植物超小型衛星DNA発掘・応用基礎プラットフォームを初めて構築し、生物育種研究に重要なテクノロジーサポートを提供している。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年10月20日
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