吉林省長春市に位置する中国科学院宇宙光学システム軌道上製造・統合重点実験室は、2019年11月に設立が許可された。実験室は主に天文・物理分野の先端科学問題及び高時空分解能光学リモートセンシングなどの国の重要なニーズに向けて、光学システムの軌道上製造・統合の原理、方法、路線などの科学問題の研究を行う。新華網が伝えた。
科学研究者の説明によると、光学システム軌道上製造・統合は「宇宙で精密工学設備を作る」と例えることができる。光学システム部品を別々に軌道上に打ち上げ、宇宙ロボットにより軌道上で組み立てられ、一連のキャリブレーション調整を行うことで、光学システムの安定運営を保証する。超大口径宇宙光学システムを全体的に軌道上に打ち上げられないという難題を解決するのが目的だ。
ここ数年、軌道上製造分野は世界各国から重視され、競うように発展してきた。現在、中国科学院宇宙光学システム軌道上製造・統合重点実験室はすでに複数の重要技術のブレイクスルーを達成し、中国の将来の超大宇宙光学システムの発展に向けた確かな技術的基礎を固めている。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年6月20日