サウジアラビアとイランが国交を回復し、シリアの外相が12年ぶりにサウジアラビアを訪問し、イエメンの和平プロセスに前向きな進展があり、カタールとバーレーンが国交回復を決定し、トルコとエジプトが関係を改善するなど、長年緊張状態にあった中東情勢に最近、緩和の傾向が見られ、各国が和解へと向かっている。中国など国際社会の積極的なパワーが後押しする中、中東の構造には深い変化が生じており、平和を図り、発展を求め、団結を促すことが地域の国々の普遍的な共通認識になっていると、アナリストは指摘する。人民日報が伝えた。
■グローバル安全保障イニシアティブは信頼に足り、実現可能
中国はグローバル安全保障イニシアティブを積極的に実行し、サウジアラビアとイランの和解を仲介することに成功した。中東地域の平和と安定の促進に果たした建設的役割によって、中国は国際社会の広範な称賛を勝ち取った。レバノン紙「An-Nahar」の政治担当編集者は「中国がサウジアラビアとイランの関係改善を後押ししたことで、中東地域情勢の緊張が効果的に緩和され、地域と世界の平和と安全への重要な貢献となり、グローバル安全保障イニシアティブが信頼に足るだけでなく実現可能であると世界に示すことにもなった。中国が中東地域で建設的役割を果たすべく尽力していることは、中東地域の平和と安全の維持に資するだけでなく、変動を何度も経験してきた中東地域の人々がグローバル安全保障イニシアティブの持つ深い意味を一層理解することにもなる」と指摘する。
中国社会科学院西アジア・アフリカ研究所の唐志超研究員は「最近の中東における『和解ラッシュ』は、国際・地域情勢が多重に作用した結果だ。この中で中国は中立的で公正かつ友好的な第三国として、和平交渉の促進において非常に重要な役割を果たしてきた。中国がサウジアラビアとイランの対立をめぐる仲介に成功したことは、中国によるグローバル安全保障イニシアティブと人類運命共同体理念の鮮やかな実践であり、中東の和平と安定を力強く促進した」と指摘する。
中国国際問題研究院米国研究所副所長の蘇暁暉氏は「サウジアラビアとイランの国交回復は国際社会から注目され、前向きなを呼んだ。中国の打ち出したグローバル安全保障イニシアティブが国際紛争解決の良い方法であることへの確信を強める国々が増えている」と指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年4月25日