西暦の元旦連休に海南省の三亜が大人気だったことから、多くの観光客が今、三亜のような楽しみ方ができるが価格は安価な西双版納(シーサンパンナ)や万寧、陵水といった観光地に目を向けるようになっている。こうした三亜の代替となる観光地のホテルは目下、価格がうなぎ登りだという。「北京商報」が伝えた。
西双版納のエコノミー型ホテルの一部は春節(旧正月、2023年は1月22日)連休期間の料金が1千元(1元は約19.0円)を超える。オンライン旅行予約サイトのQunar.Comのアプリを検索すると、1月21日の漢庭酒店(ハンティンホテル)西双版納孔雀湖店のキングベッドの部屋の料金は2261元だが、同じタイプの部屋が(春節期間を過ぎた)2月2日は480元で、春節期間の4倍以上値上がりすることになる。ホテルだけでなく、西双版納の往復航空券も大幅に値上がりした。携程旅行網の航空券予約プラットフォームでは1月16日午後2時10分現在、西双版納-北京路線で復路の料金が最も高いのは1月26日で、最安値は2500元だった。1月の最安値540元の約5倍の値上がりになる。
三亜と似た気候の万寧や陵水などのホテルも価格が上昇している。
代替となる観光地の多くで価格が上昇するのにともなって、よりニッチ市場の観光地に目を向ける観光客が増えている。広西壮(チワン)族自治区の南寧、広東省の恵州と湛江、福建省の福州と漳州は、200-400元の星付きホテルが利用者を待っている。利用者が比較的少ないため、ホテルのサービスは相対的に手厚く、関連の消費を三亜よりもかなり安く抑えることができる。
また一部の海外(域外)の観光地も消費者の注目を集めている。旅行情報サイトの馬蜂窩が発表した春節トレンド予測では、近距離の海外目的地が中国大陸部からの観光客を真っ先に受け入れ、中でも澳門(マカオ)が春節連休中に最も注目を集める域外の観光地になったという。
一部の観光客はタイに目を向け始めている。携程のデータでは、春節連休期間の大陸部観光客のタイのホテル予約件数は前年同期の13倍近くになった。ネットユーザーの中には攻略法を打ち出し、「三亜とタイなどの旅行先とで航空券やホテルの価格はそれほど違わない」と発信する人もいる。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年1月19日