秋の気配が深まる中、河北省石家荘市井陘鉱区のあるアトリエ内では、河北省級無形文化遺産であるコーリャンの藁を使った工芸品の製作技術代表性伝承人・趙潤生さんが作品を製作していた。中国新聞網が報じた。
この伝統工芸では、コーリャンの藁を材料として使い、選別、カット、削り、彫り、刻み、組立、接着といった手法を駆使して、伝統建築物や花、鳥、虫、人物といった作品を作り上げていき、典型的な地域性と民間の特色を備えている。
趙さんは30年前に民間のベテラン職人・徐耀徳さんに弟子入りし、コーリャンを自分で栽培し、その藁を使った工芸品の製作に専念してきた。その代表作「故宮角楼」は、故宮の角楼(隅櫓)をモチーフにして、伝統的な建築物の構造を参考にし、1.5ムー(1ムーは6.667アール)の畑で栽培したコーリャンの中から材料を選び、1年かけて手作業で作り上げた。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年9月1日