求人サイトの智聯招聘が北京大学社会調査研究センターなどの機関と共同で主催する「中国年間最優秀雇用主授賞式2021」がこのほどオンラインで行われた。中国新聞網が伝えた。
授賞式では、今年最優秀の雇用主ベスト30、今年女性に最も注目された雇用主ベスト10、今年大学生に最も注目された雇用主ベスト10、今年社会的責任を最も果たした雇用主ベスト10、今年最もよく就職を促進した都市、今年最もよく人材を誘致した都市などの各賞が発表されたほか、「中国年間最優秀雇用主選定報告書2021」も発表された。
今年の選定では最終的な候補企業が前年比42%増の8万3308社に上り、寄せられた11万9466通のアンケート調査結果から、働く人のリアルな雇用体験が明らかになった。
報告書のデータによると、大学生の7割近くが理想的な仕事の最も重要な基準として「競争力のある報酬を提供すること」を挙げ、次は「良好な福利厚生」、「研修やキャリアアップのチャンス」だった。Z世代(1995年代後半から2009年生まれの世代)は自分たちを取り巻く環境が「不確実」であることから、仕事を探す時には実務的な点を重視し、生活の基本的問題の解決につながる「現実的条件」により注目するという。
今回の選定では、受賞した企業は一般的に社員の福利厚生で努力を重ねていた。どの企業も5種類の保険(年金、医療、失業、労災、出産)をすべてカバーし、社員に有給休暇、産休、男性に出産付き添い休暇、法定の祝休日の休み、無料の健康診断、職業訓練、ボーナスなどの福利厚生を提供していた。給与の上昇については、社会的責任を最も果たしたとして受賞した企業は平均賃金が2020年に比べて13.2%増加した一方、受賞しなかった企業は増加率が10.8%にとどまった。また祝休日の現物支給、補助金、損害保険、医療保険補助などでも、受賞した企業のカバー率は受賞していない企業より高かった。
組織管理の次元から見ると、受賞した企業の社員の受け止め方は全体としてその他の候補企業よりも優れており、職業に対する責任感では5点満点で4.93点を獲得し、コミュニケーションの円滑度は4.92点、管理制度の自己肯定感は4.90点で、受賞しなかった企業よりどれも0.8点以上高かった。ここからわかるのは、より明確な規範と人情味あふれる組織管理は、社員が職責を全うでき、各人の価値を効果的に発揮できるだけでなく、企業と社員との距離を縮めることもできるということだ。
現在、働く女性の権利にもますます注目が集まり、各地が相次いで保障政策を打ち出し、働く女性の権利を最適化している。受賞した企業は職場の男女平等でより優れた動きを見せた。
今年女性に最も注目された雇用主として受賞した企業は、社員のうち女性の割合が55.4%に上り、受賞していない企業より10ポイント以上高かった。受賞企業の女性の管理職は43.2%で、こちらも受賞していない企業より12ポイント高かった。また受賞した企業はすべて妊娠出産期の女性を保護する措置を打ち出し、90%の企業が内部でのジェンダー平等の理念の普及に努め、80%の企業が専門の機関/役職を設定してジェンダー平等を推進した。産休の面では、受賞した企業はすべての女性が法定の産休を超える98日間の産休を取ることができ、男性の90%以上が7日以上の出産付き添い休暇を取ることができた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年12月27日