最近、#専門職大学の学生は卒業前から奪い合い#の話題が人気の検索ワードになり、各方面の関心と議論を呼んでいる。「光明日報」が伝えた。
報道によれば、中級・高級専門職大学の学生の多くが、卒業もしないうちから、大手企業の間で引っ張りだこだという。
深セン技師学院レーザー教学研究室の孫志娟室長は、「どの学生も2件から4件の内定通知をもらっている。ここ数年、職業教育に対する社会の認知度が低いことも、技術を持った人材が不足する原因の1つだ。科学技術の発展に適応した大量のハイレベル技術者は、中国が製造業大国から製造業強国に転換する上での中堅パワーであり、技術者の育成が極めて重要だ」と述べた。
最近、国務院学位委員会は「本科職業学校の学士学位授権・授与の取り組みに関する意見」を通達し、専門職大学を既存の学士学位体系に取り入れ、学科の種類に基づき学士学位を授与し、学士学位証書の様式を同じとすることを明らかにした。また証書の効果について、普通本科(一般の4年制大学)と職業本科の価値が同等であり、就職、大学院入学、公務員入試などで同じ効力を持つことを明らかにした。
製造業の人材不足が深刻 ますます増える高学歴層
ここ数年、工場は若者に敬遠されてきたが、最近はトレンドが変わり、大学院修了生も工場を目指すようになり、プログラマーは大企業を離れ工場に向かっている。
新興産業の発展、ハイテク製造業の発展も、ますます多くの高学歴層を工場に向かわせている。
人的資源・社会保障部(省)が発表した「2021年第3四半期(7-9月)全国の求人が求職者を上回る『最も人手不足』の職業100ランキング」によると、最も人材不足の100職業のうち、「生産・製造及び関連業務の人員」の割合がもっとも高く、新たにランク入りした24職業のうち17は製造業に関係があるものだった。
最新のデータでは、25年には中国製造業10大重点分野の人材規模は6200万人に迫るが、人材不足は3千万人に達し、不足率は48%になる。このため関連の技能を持った人材の賃金レベルがうなぎ登りになることが予想されるという。
広東省で半導体基礎材料の製造を主に手がける企業は現在、機械化と自動化の第一線を担う技術者を求めており、月収は8千元(1元は約17.9円)から1万2千元に上る。20年には上海市の技術者とハイレベル技術者の平均賃金が、市全体の就業者の平均賃金を技術者は6%上回り、ハイレベル技術者は16%上回った。一般の管理職の中央値と比べても、技術者は11%、ハイレベル技術者は37%上回っている。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年12月17日