勝利油田シェールオイル、戦略的ブレイクスルーを達成

中国石油化工集団勝利油田によると、同油田済陽シェールオイル探査に複数の地点で成果があった。第1弾報告の石油予想埋蔵量は4億5800万トンで、すでに全面的に探査・開発する条件を満たしている。新華社が伝えた。

10月28日時点で、勝利油田は4つのシェールオイル特定探査井の掘削を完了している。うち「樊頁平1井」は中国のシェールオイル1井1日当たりの最高記録を更新し、1日当たりの生産量は最大で171トンに上った。これは勝利油田シェールオイルの商業生産能力実現の戦略的ブレイクスルーを達成したことを示している。

勝利油田済陽シェールオイルの埋蔵深度はいずれも3000メートルを超え、中には埋蔵深度が4000メートル以上で、地下温度が170度を超える場合もある。これは掘削作業、破砕工程、設備の性能に大きな挑戦をもたらした。勝利油田地質開発首席専門家で、調査開発研究院院長の楊勇氏は、「これほど粘り気のあるシェールオイルは、世界でも開発成功の先例がなかった。一連のキーテクノロジーを確立する必要があった」と述べた。

勝利油田上級専門家の王学軍氏によると、科学技術者は10数年にわたり研究開発を行い、内陸性陥没盆地シェールオイル埋蔵蓄積モデルを革新的に構築し、シェールオイルブレイクスルー目標優先評価技術を開発し、シェールオイルの「隠れ家」の真の姿を明らかにした。開発した高速掘削技術により、地下3300メートル以下の水平区間における2000メートル超の水平井の効果的な掘削が行えた。形成した亀裂網破砕技術により、人工的に作ったミリメートル級の「高速道路」からシェールオイルを流し出すことで、1井当たりの生産能力を大幅に高めた。大まかな試算によると、勝利油田済陽シェールオイルの資源量は40億トン以上にのぼる。（編集YF）

「人民網日本語版」2021年11月4日