上海ディズニーでは10月31日夜、花火が美しくも寂しそうに夜空を明るく彩っていた。
同日午後6時ごろ、上海ディズニーリゾートは、他の省・市からの新型コロナウイルスのスクリーニング検査協力要請を受け、上海ディズニーランドとディズニータウンへの来園者の出入りを直ちに一時的に停止することを発表した。午後7時ごろ、微信(WeChat)公式アカウント「上海発布」は、10月30日と31日に上海ディズニーランドとディズニータウンを訪れた全ての人に対して、すぐにPCR検査を受けるように求めた。
同要請が出されると、上海全体がすぐに呼応して行動を起こし、花火が夜空に上がる中、医療従事者や警察官がディズニーランドに次々と集まり、スピーディかつ秩序立ててPCR検査が実施された。同時に地下鉄11号線のディズニーランド駅も一時的に出入りが停止されたため、ディズニーランドの来園者の移動のために臨時路線バス220台が投入された。
午後11時過ぎ、上海ディズニーランド内にいた全ての来園者のPCR検査検体採取が完了した。
同夜、モバイルバッテリーのレンタルスタンドには大勢の人が集まり、美しい花火はスケジュール通り夜空を彩り、夜間にもかかわらず市民たちは不満を漏らすこともなく、PCR検査を受けるために列に並ぶなど、一丸となって新型コロナウイルスと闘い、その姿が人々を感動させている。
11月1日0時3分、復旦大学の感染症専門家である張文宏氏は微博(ウェイボー)に、「新型コロナウイルス感染症対策は常態化し、感染拡大が発生した際の対処方法もマニュアル化されている。全ての来園者は検査を終え、安心して眠りにつくことができていることだろう。しかし私の同僚たちの多くは今も仕事を続けており、対策に関する全ての作業を終わらせなければならない。それはただ、この都市に住む人、この都市に来る人々の生活を少しでもよくするためだ。災難を前にしても落ち着き、明るい未来を信じる人々の姿を見せてくれた今日も変わらず美しく夜空を彩った花火に感謝したい」と投稿した。
11月1日午前8時の時点で、PCR検査を受けた3万3863人全員の「陰性」が確認された。また、関連の場所や環境の検体920点のPCR検査も全て「陰性」だった。関連の場所の最終的な消毒作業もすでに完了している。
10月31日、上海ディズニーリゾートは、新型コロナウイルス感染症対策の指示に基づき、上海ディズニーランドとディズニータウンは、11月1日(月)と2日(火)は休園することを発表。再開日は決定次第発表するとしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年11月1日