今月24日、中国の複数の地域で、新型コロナウイルスの国内症例や無症状感染者が確認された。新たな国内症例発生からわずか7日の間に、陝西省や寧夏回族自治区、内蒙古(内モンゴル)自治区、北京市、甘粛省、湖南省、貴州省、河北省、湖北省、青海省、四川省の11省・区・市に感染が拡大した。
感染源が不明となっている内モンゴル自治区二連浩特(エレンホト)市の感染者14人と、河北省石家荘市の感染者1人以外の感染者は全て内モンゴル自治区額済納(エジン)旗の感染者と直接、または間接的な関係があり、その数は合わせて157人となっている。感染者のほとんどに地域をまたぐ旅行歴があった。
北京市では、他の地域から戻った市民の感染が確認された今月19日から、1週間ですでに国内症例14人と無症状感染者1人が確認されている。感染者が確認されたのは同市の昌平区と豊台区、海淀区。これら15人のうち、2組が車で内モンゴル自治区や山西省などを旅行していた。また、エジン旗から戻って来た市民と一緒にマージャンをした友人のの感染も確認されている。
不急不要の北京出入りを控えるよう呼び掛け
北京市公安局の潘緒宏報道官は24日、北京へ移動する人員を厳格に管理する共同対策メカニズムの関連要求に基づき、国内症例が1人以上確認されている県から北京への移動や14日以内の当該県の滞在歴がある人員の北京への移動を厳しく制限することを明らかにした。また、国内症例が1人以上確認されている地級市(省と県の中間にある行政単位)に所属する他の県の人員も、不急不要の北京への移動を控えるよう呼び掛けている。
どうしても北京へ移動する必要がある場合は、アプリ・北京健康宝のグリーンコードと48時間以内のPCR「陰性」証明が必要であるほか、北京に到着後14日間、健康モニタリングが必要になる。
その他の通関地から入国した後に北京に移動する人員については、通関地所在地での21日間の隔離観察を経て移動が可能になる。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年10月25日