中国カルスト生態系野外観測研究ステーション連盟が10月31日、湖南省長沙市で設立された。中国のカルスト生態系研究のイノベーション力を高め、カルスト生態脆弱エリアのグリーンで低炭素な発展をサポートし、カルスト生態学、地学、林学などの分野における国際科学技術の先端問題を解決する。科技日報が伝えた。
中国南方のカルスト地帯には古生代から第三紀の炭酸塩岩が分布しており、環境の幅が広く、多様な自然景観を有し、地質条件が複雑で、チベット高原東縁-雲貴高原-大斜面-平原・丘陵という完全な傾斜を形成しており、熱帯・亜熱帯季節風気候帯に属する。南方カルスト地帯の生物多様性の高さ、クリティカルゾーンのタイプの多様さ、生態保護地帯の機能の重要さなどの研究にさらに力を入れ、関係機関の野外ステーション資源を統合し、中国のカルスト生態脆弱エリアの持続可能な発展に確かな観測、研究、試験、モデルプラットフォームを提供するため、中国科学院、中国地質調査局、教育部(省)、国家林業・草原局などに所属するカルスト生態系野外観測研究ステーションが自発的に同連盟を設立した。同連盟は現在、重慶金仏山カルスト生態系国家野外科学観測研究ステーション、中国科学院環江カルスト生態系観測研究ステーション、雲南大学開遠生態観測ステーションなど13のメンバー機関を有し、同連盟所属機関ネットワークは雲南省、貴州省、広西壮(チワン)族自治区、重慶市、四川省、湖北省、湖南省など南方地域の8省・区・市をカバーしている。
将来としては、同連盟はカルスト生態脆弱エリアの持続可能な発展の問題をさらに模索・解決するとともに、地域石漠化総合ガバナンス、生物多様性の保護と育成、生態系最適化管理などの重要問題について国に戦略的コンサルティングを提供する。同時に分野や機関の枠を超えた国際的な影響力を持つカルスト生態系研究チームの構築に力を入れる。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年11月2日