北京字節跳動科技有限公司(バイトダンス)のショート動画共有アプリ「抖音(Tik Tok)」は昨年に海外で規制が強化されたことが注目を集めたが、そのためにグローバル化発展戦略を放棄することはしなかった。「北京日報」アプリが伝えた。
今月9日、米調査会社のセンサータワーが発表したデータによると、TikTokは2021年第1四半期(1-3月)の世界モバイルアプリケーションダウンロード件数ランキングで前期に続いて首位に立ち、このうち3月のダウンロード件数は5800万回を超えたという。
TikTokの世界的な流行に伴って、ショート動画が伝える中国の文化的要素が、言葉の壁を乗り越えてますます広く注目を集めるようになった。
TikTokで「China(中国)」と検索すると、関連する動画の総閲覧件数が130億回を超える。中国の伝統工芸、民俗文化、食文化、風俗習慣、中国の特別天然記念物であるジャイアントパンダなどに関するショート動画コンテンツは、世界のユーザーたちが中国を知る窓口になった。YouTube(ユーチューブ)で中国から海外に進出し、高い人気を誇るビデオブロガーの李子■(さんずいに七、その下に木)さんは、19年10月にTikTokで中国の伝統や日常の暮らしを伝える作品を発表するようになった。現在はTikTokに200万人以上のフォロワーがおり、「いいね!」の獲得件数は1500万件を超えている。
李さんの田園風景やグルメを伝える動画だけでなく、「♯hanfu(漢服)」(中国伝統衣装)もTikTokでの中国文化流行の1つの縮図となり、関連動画の総視聴回数は3億回を超えた。漢服関連の動画には、漢服を着て街を歩く様子、武侠スタイル、フィンガータット(指を主に使ったダンス)など、さまざまなパターンがある。
武漢大学メディア発展研究センターの単波センター長は以前、「中国の伝統文化が新興の情報技術の形態を通じて再び社会生活の中心に躍り出るようになった。ショート動画の流行は、伝統文化を青少年層の間に広めただけでなく、中国と海外との交流も促進した」と評価した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年4月12日