低炭素社会への転換を加速する中国

 2021年04月09日10:17

2021年2月22日、江西省贛州市会昌県のバスターミナルで、コードをスキャンして電気バスの充電を行う運転手。(撮影・朱海鵬/人民視覚)

近年、気候変動の試練が日増しに顕在化し、持続可能な発展の問題が一段と厳しく各国に突きつけられている。中国は2030年までの二酸化炭素排出量のピークアウトを目指し、2060年までのカーボンニュートラル実現を目指して努力することを厳かに宣言した。この目標を達成するため、現在中国は一段と力強い政策と措置を講じ、全人類にとって有益なこの事業を着実に進めている。

第14次五カ年計画期間(2021-25年)は二酸化炭素排出量のピークアウトにとって正念場となる期間だ。第14次五カ年計画綱要は単位GDPエネルギー消費量を13.5%削減し、単位GDP二酸化炭素排出量を18%削減するとの拘束性指標(必ず実現しなければならない目標)を打ち出し、積極的な気候変動対策の全面的方針をまとめた。

第14次五カ年計画最初の年に各地は積極的に行動を起こし、環境に配慮した「グリーン発展」を推進している。広東省はエネルギー消費の二重コントロール制度を整備し、区域や業種ごとに炭素排出量のピークアウトを推進する方針を打ち出した。北京市はカーボンニュートラルのタイムテーブルとロードマップを明確にし、エネルギー構成の調整と交通や建設など重点分野の省エネを推進している。浙江省は一次エネルギーに占める非化石エネルギーの割合を20.8%にまで高め、石炭火力発電の割合を2ポイント下げることを指示した。

2021年3月3日、湖南省桂陽県白水ヤオ族郷の天塘山風力発電所で、数10基の風力発電機が立ち並ぶ壮観な眺め。(撮影・周秀魚春/人民図片)

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| 写真記事