外交部(外務省)の趙立堅報道官は6日の定例記者会見で、「米側が人権を守るという約束を真に実行し、アジア系米国人を含むエスニック・マイノリティに対する差別とヘイトクライムを厳しく取り締まることを望む」と表明した。
【記者】ニューヨーク・タイムズは先日、「激しさを増す反アジア系暴力」との見出しの長文を掲載した。米カリフォルニア州立大学の発表した報告も、2020年に米国でアジア系に対するヘイトクライムが149%激増したことを示している。これについて中国側としてコメントは。
【趙報道官】ここ数年、米国ではアジア系などエスニック・マイノリティに対するヘイトクライムが増加し続け、多くの悲劇を生んでいる。特に新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降、米国の前政権に関係する政治屋は排外主義的発言を公に行い、またはほのめかし、新型コロナウイルス感染症に特定の地域またはグループを念頭に置いた名称を代わりに使用することで、虚偽情報と人種差別のヘイトスピーチを撒き散らした。このようなやり方は極めて無責任であり、アジア系に対する人種差別とヘイトクライムの激化を直接的に招いた。
米国ではレイシズムは全面的でシステミックかつ持続的な存在だ。白人至上主義者、ネオナチ、クー・クラックス・クラン構成員はレイシズムの呼びかけやスローガンなどを公然と使用し、白人至上主義を喧伝し、人種差別とヘイトを煽り立てている。米側が人権を守るという約束を真に実行し、アジア系米国人を含むエスニック・マイノリティに対する差別とヘイトクライムを厳しく取り締まり、エスニック・マイノリティの諸権利をしっかりと保障して、エスニック・マイノリティが差別とヘイトクライムの悪夢から抜け出し、二度と暴力と恐怖の中で暮らさずにすむようにすることを望む。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年4月7日