ここ10年で最も人気の入籍日は? 日取りにこだわる中国の若者たち (2)

人民網日本語版 2021年03月16日10:17

入籍が多い日にも規則性あり

入籍の多い日を見ると、毎月6日、8日、16日、18日、26日、28日が明らか多い。その原因は、偶数であるほか、中国語にはすべてスムーズに事が運ぶという意味の「六六大順」という言葉があり、「6」が好まれるほか、「8」には発展する、金持ちになるという意味が込められていることがある。また、「末永く」を意味する「久」と発音が似ているため、9日も最も人気の日だ。

一方、奇数の1日、3日、7日のほか、4日は入籍数が目に見えて少なかった。当然、2月14日や3月14日といったような記念日の場合は、「4」が含まれていても、入籍数が目に見えて増加していた。

10年でピーク日は26日

入籍データバンクで分析した合計3287日を見ると、1日当たりの平均入籍数は401.3件。うち、26のピーク日があり、平均4828.9件となっている。

26日のうち、トップ5は、いずれも年、月、日に同じ数字が入っていた。

2008年8月8日は、北京五輪の開幕日で、中国人の好む「8」が3つ並んでいた。

2009年9月9日は、「末永く」を意味する「久」と発音が似ている9が3つ並んでいる。

中国語には「パーフェクト」という意味の四文字熟語「十全十美」があるため、2010年10月10日は、10が3つ並んでいた。

2020年11月11日、結婚証書を手に記念撮影するカップル(撮影・張金川)。

11月11日は、「1」が4つ並ぶために、通常は「独身の日」であるものの、2011年は「11」が3つ並び、「出双入対」、「あなたを、一分一秒、一心一意(誠心誠意)、一生一世愛する」などの意味が込められ、若者の間で「入籍ブーム」が起きた。

2012年12月12日は、「12」が3つ並び、ネットユーザーから、「パーフェクトな日」と称された。

26のピーク日のうち、最も多かったのは、「立春」が2回あった2009年の9月9日だ。

また、3つの年のバレンタインデーの2月14日と、2つの年の旧暦の7月7日(中国版バレンタインデー)も入っており、東洋の文化と西洋の文化、両方が中国の若者に影響を与えていることが読み取れる。

一番多い曜日は土曜日

ここ10年のデータを見ると、入籍するカップルが最も多い曜日は月曜日で、次が火曜日。一方、木曜日は少なかった。

近年、中国の多くの地域の民政当局が、月曜日から金曜日の平日のほか、毎週土曜日にも入籍ができるようにしている。北京の民政当局では、土曜日の入籍数が高い水準をずっとキープしている。その原因は、仕事を休まなくてもよいほか、中国語で土曜日は「星期六」と呼ばれ、順調という意味が込められた「6」が入っていることが考えられる。

ブライダル業者と打ち合わせをするカップル。(撮影・翟羽佳)。

高教授は、「若者の間で人気の入籍日が明らかにある。研究・分析によると、結婚をめぐるシンプルな慣習が、日に日に浸透しているものの、中華伝統の風習や信念、社会のポップカルチャーが大きな影響力を維持しており、縁起が良いものを求めて、災難を遠ざけたいという願いが、日取りに現れている」との見方を示す。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年3月16日

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