中国低軌道衛星IoT「天啓星座」、来年末までに構築完了へ

人民網日本語版 2020年09月28日13:14

全国科学技術振興都市経済研究会が26日に北京市で開催された「衛星IoT(モノのインターネット)産業発展戦略ハイレベルフォーラム」で発表された情報によると、民間ハイテク企業の北京国電高科科技有限公司が建設・運営中の、中国初の低軌道IoT衛星ネットワーク「天啓星座」が、2021年末までの構築完了を予定している。中国新聞網が伝えた。

「天啓星座」は38基の低軌道衛星で構築される。現在すでに7基が軌道上でネットワークを構築するとともに衛星IoTデータサービスを提供し、宇宙・地上一体型の総合情報サービス能力を大まかに形成している。世界のIoTユーザーに衛星データサービスを提供し、「空・宇宙・陸・海一体」の衛星IoT生態系を実現している。

全国科学技術振興都市経済研究会は同日のフォーラムで、商業宇宙と衛星IoT産業の発展に取り組む北京国電高科科技有限公司をバックに、衛星IoT産業技術研究院を正式に設立し、開放・融合の理念を受け継ぎ、産業の川上・川下企業と協力し、主管機関に協力し関連基準や政策の制定などに取り組むとともに、地上の5Gや北斗などとの融合発展をしっかり行い、中国衛星IoT産業が新たな段階に足を踏み入れるよう助力すると発表した。

衛星IoT産業は戦略的新興産業だ。フォーラムで同時に発表された「衛星IoT産業革新発展戦略研究」課題では、衛星IoT産業分野の産学研の有力資源を速やかに調達し、国家重大戦略・計画の策定のチャンスをつかみ、経済社会・国内国際の「双循環」の産業技術革新と重大プロジェクトに貢献することを計画すると打ち出されている。

北京国電高科科技有限公司の会長を務める全国科学技術振興都市経済研究会衛星IoT産業技術研究院の常務副院長である呂強研究員は、「当社はさらに『産学研用金』機関と協力し、衛星IoT、リモートセンシング、5G、北斗などの新たな情報技術を集約し、キーとなるコア技術の研究開発を強化する。「衛星IoT+リモートセンシング+5G」というIoE(インターネットで全てのものをつなぐこと)総合ソリューションを早急に形成する。衛星IoTと山、水、森、田、湖、草などの生態環境モニタリング・保護、及び森林火災、地震、土石流などの自然災害早期警戒・緊急時対応分野の応用融合を全面的に推進することにより、規模効果を形成する」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年9月28日

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