2020年もあと残すところ100日 今年の心温まるエピソード集

人民網日本語版 2020年09月23日16:37

9月23日で、今年もあと残すところ100日となった!あなたは今年、ここまでどんな風に過ごしてきただろうか?焦ることなく、でものんびりもせずに過ごしてきた?それとも気がついたら月日が過ぎていた?2020年において最も耳にしたのは「今年は辛すぎる」という言葉かもしれない。確かに今年は平凡な年とは言い難く、私たちは多すぎると言っていいほどたくさんのことを経験したと言えるだろう。しかしそんな辛すぎる日々の中にも、心温まるエピソードが尽きることは無かった。ここではそんな今年の心温まるエピソードの数々を紹介していこう。中央テレビニュースが報じた。

01

新型コロナの影響で、武漢から来た湖北省ナンバーの車が河南省鄭州東駅の駐車場に4ヶ月も駐車されたままになっていた。車体は土ぼこりに覆われてしまっていたが、その車の持ち主が現れる様子はなかった。しかしそんな車体のあちこちに、「持ち主が無事でありますように」、「あなたを待っています」、「武漢がんばれ」といったメッセージが書かれていた。そして、数ヶ月後、ついに持ち主が無事現れるという、心温まるエンディングを迎えた。

見知らぬ人同士でも、あなたのことを気にかけ、無事を祈ってくれている。そんな心温まるエピソードだった。

02

新型コロナの影響で、今年の中国大学統一入学試験(通称「高考」)は7月まで延期となっただけでなく、さらには猛暑や豪雨とも重なってしまった。それでも、夢を追う受験生たちを常に見守ってくれる人々の姿があった。

受験生たちがバスから降りると、雨で濡れないよう、列を成した武装警察が「傘の通路」を作ってくれた。

試験当日、家の周りが浸水してしまい、身動きが取れなくなっていたある受験生を、都市管理者チームのメンバー・羅超良さんが泳いで団地に入り、その受験生を背負ったまま泳いで助け出した。その日の午後、試験が終わって会場から出てきて羅さんに会ったその受験生は、深々とお辞儀し、感謝の気持ちを示した。

03

南方エリアで水害が生じ、武装警官が現場に駆け付け、全力で復旧作業を行った。彼らの泥だらけの手を見た心優しい少女は水を入れたコップを警官の口元まで運び、水を飲ませた。そして身をかがめて飲もうとする警官に、「かがまなくても大丈夫。私がもっと高く掲げるわ」と声をかけたのだった。

警官は人々の敬意の対象であり、少女はこの国の未来と言っていいだろう。

04

浙江省杭州市で自転車に乗っていた女性が交差点を渡る際に車に衝突し、そのまま下敷きになってしまう事故が起きた。

事故現場からわずか十数メートルのところにあったデリバリー配達員の営業所から、事故発生を耳にした配達員数十人がすぐに駆け付け、車を持ち上げて、下敷きになった女性を救出。事故発生から救出までわずか11秒の早業だった。

05

路上でウェスト・ピッカーを見かけたある男の子が、いらなくなったペットボトルを渡そうとした時に、その男性がマスクを着用していないことを気づいた。乗っていたバイクを運転していた家族にマスクをもらうと、自らマスクを耳に掛けてあげる一幕があった。

一つの親切な行動が、多くの人の心を温めてくれる。

06

窓の外で、汗だくになりながら高所作業を行う作業員に、室内の女性が窓から水を一杯渡す一幕があった。

こうした善意に満ちた行為は、人と人の素晴らしいつながりを感じさせ、疲れを一気に吹き飛ばしてくれる。

07

山東省済南市で、足元がおぼつかないある高齢者が路線バスの入り口から赤いビニール袋を投げ込むや、身をひるがえして去っていった。

運転手が袋の中を見ると、赤い靴下13足と感謝状が入っていたという。

その高齢者は外出する時よく公共バスを利用していたが、足が不自由なため、バスに乗るのにはいつも手間取ってばかりいた。しかし運転手はいつも急かすこともなく待ってくれていたという。今度、老人ホームに入ることになったその高齢者は、もう公共バスを利用することは無くなってしまうため、これまでの感謝の気持ちを込めて、運転手たちに感謝状と赤い靴下を届けたのだという。

互いに知らない間柄でも、ちょっと示した親切が、相手にとってはとても心温まることになっているかもしれない。

日々の暮らしは確かに大変だが、よくよく見てみれば、私たちの周りにはまだまだこれほど多くの善意が満ちている。見知らぬ人からの善意でも、この世の中に対して大きな期待を抱かせてくれる。

今年もあと残すところ100日。生活を楽しみながら、引き続き前を向いて歩いていこう!(編集KN)

「人民網日本語版」2020年9月23日

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