アルツハイマー病、5-7年前に予測可能に

人民網日本語版 2020年08月14日13:24

アルツハイマー病はすでに世界の高齢者の健康と生活の質を脅かす疾病の一つになっている。首都医科大学宣武病院によると、同病院の賈建平教授のチームは研究により、発症から5-7年前にアルツハイマー病を予測できる生物マーカーを発見した。光明日報が伝えた。

賈氏によると、現時点ではアルツハイマー病の特効薬がなく、複数の薬が臨床試験で失敗に終わっているが、これは主に被験者が末期に近い段階にあったことが原因だ。「早期さらには無症状の期間に患者に干渉できれば、臨床症状が遅れる可能性がある。そのため早期さらには無症状の段階で正確に診断できるかが極めて重要だ。これは現在のアルツハイマー病の予防・治療の新たなアプローチでもある」

同チームは5-7年前に認知機能が正常だった人を無作為訪問し、739人の被験者を集めた。末梢神経系エキソソームシナプスタンパク質が、発症から5-7年前にアルツハイマー病と軽度の認知機能障害を予測する生物マーカーになることを発見した。同研究成果は家族性アルツハイマー病の被験者によってさらに裏付けられ、上述した生物マーカーの関連検査により、アルツハイマー病を5-7年前に予測できることが分かった。

賈氏は「アルツハイマー病の早期もしくは無症状の段階の効果的な診断により、その超早期干渉の時間を稼ぐことで治療の有効性を高め、疾病の発症率を下げることができる」と述べた。

同研究の論文「末梢神経系エキソソームシナプスタンパク質でアルツハイマー病の無症状期間を予測」は、10日付の国際的な医学誌「Alzheimer's & Dementia」(電子版)に掲載された。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年8月14日

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