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サーモンがあまりに有名だから、以前多くの人はニジマスのことも、長い間サーモンだと思いこんでいた。過ぎ去ったばかりの先週末には、このサーモンの刺身が大きな打撃を受けた。新華社が伝えた。
「嫌われものとなった」サーモンはどのようにして中国人の食卓に上るようになり、世界中で人気になったのだろうか。
そもそもサーモンはどんな魚?
サーモン(中国語・三文魚)の語源は「Salmon」だ。最初は北大西洋のある魚をラテン語で「salmo」と呼んでいた。その魚は毎年、回遊の後に欧州沿岸の川をさかのぼって産卵し、滝があれば力一杯登っていく。後にスウェーデンの生物学者のリンネが学名を「salmo salar」と決定。その魚とは現在のサケ目サケ科のタイセイヨウサケ(アトランティックサーモン)のことだ。
アトランティックサーモンは鮮やかな色をして、身はおいしく、滑らかな口当たりをしている……見た目も中身も「食べちゃいたくなる」魚だ。中国で一番早く食べるようになった地域は香港・澳門(マカオ)・台湾地区で、「salmon」の広東語なまりの発音から「三文魚」という中国語名がついた。
中国語でサーモン(三文魚)といえば一般的にはアトランティックサーモンを指す。最も有名なのはノルウェーで捕れたサーモンで、産地ごとにいろいろな呼び名があり、たとえば同じく大西洋産ならオーストラリアンサーモン、スコットランドサーモンなどがある。東北地域でよく知られたサケ(大馬哈魚、シロザケ)、雲南省麗江市の黄みがかったピンク色に白い筋の入った「雪山三文魚」もアトランティックサーモンと同じサケ科に属し、サーモンの仲間と考えることができる。
ここからわかるのは、サーモンとは厳密な生物学的分類ではなく、サーモン貿易の歴史の中で形成された通称であること、広く通用する商品名であることだ。
今はサーモンは基本的に養殖か?