中国人民銀行(中央銀行)は27日、金利競争入札方式により、公開市場操作で1200億元(1元は約15.0元)のリバースレポを行った。新華社が伝えた。
期間は7日、金利は2.2%で据え置いた。人民銀行によると、今回の操作は主に「政府の債券(国債)発行などの要因の影響を相殺し、銀行システムの流動性の合理的なゆとりを保つため」という。
リバースレポは人民銀行が市場に流動性を投入するための操作。前回のリバースレポから約2ヶ月ぶりに今月26日に再びリバースレポを行い、すでに2日連続の操作となった。
中国民生銀行の温彬首席研究員は、「人民銀行は26日に100億元のリバースレポを行い、27日にも1200億元のリバースレポを行ったが、金利は据え置いた。これは流動性のゆとりを保ち、短期資金の金利が急上昇するのを防ぎ、市場の金利水準の安定を保つ上でプラスだ」と述べた。
当日のインターバンク市場ではさまざまな期間の金利が軒並み上昇した。27日に発表された上海銀行間取引金利(Shibor)をみると、翌日物金利(オーバーナイトレート)は2.104%で前取引日比22.4ベーシスポイント(bp)上昇、7日物金利は2.018%で同11bp上昇、14日物金利は1.75%で同25.9bp上昇、1年物金利は1.739%で同1.6bp上昇した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年5月28日