鐘南山氏がWHOを通じ注意喚起、今後も注意すべき点とは?

人民網日本語版 2020年04月07日16:31

現在、世界の新型コロナウイルス感染者数はすでに120万人を上回り、死者数は6万人以上となり、予防・抑制は厳しい情勢が続いている。中国の感染状況予防・抑制も、「対外的には輸入症例を防ぎ、国内では再び増加に転じることを防ぐ」という重要な段階に入った。経済日報が伝えた。

一般市民としては、企業活動や出勤の再開が進み、学校も相次いで授業再開するのにともなって、依然としてこまめな手洗いや気道の衛生に対する注意、物の表面の消毒、社交の場での距離の確保といった個人の衛生健康習慣をしっかりと行っていく必要がある。

先週、中国工程院院士の鐘南山氏は世界保健機関(WHO)を通じてメッセージを寄せ、「中国の新型コロナウイルス感染状況は、3ヶ月の努力を経て、確かにある程度抑制されたと考えられる。そのため、中国は高危険度地域から低危険度の段階へと入った。もちろん、低危険度というのは危険がないということではない。そのため、もし問題が見つかった場合は、ただちに検査を行い、感染が確認された場合はしっかりと隔離しなければならない。もう1点としては、自分自身の防護措置に気を配るべきだ。大事なのは距離を保つこと、この一言に尽きる。多くの人が集まるような集会に参加せず、会食をしないことだ。なぜなら、現在ウイルスは主に飛沫によって感染し、当然ながら濃厚接触によっても感染するからだ。我々がこの2点を避けていれば、この感染症がさらに多くの人へと伝染しない状態を維持できるし、第2波、さらには第3波が発生することはないだろう」と述べた。

 

人との間の距離を保つと、空間的な距離は開くが、それは我々の心の距離まで遠くなるという意味ではない。逆にむしろ、我々は団結し、互いに助け合うべきだ。

まさにWHOのテドロス事務局長の言葉通り、「新型コロナウイルスは我々に、我々がいかに脆くて弱く、いかに密接に結びつき、いかに互いに依存し合っているかを教えてくれた。新型コロナウイルスという危機を前にして、科学と公衆衛生手段は欠かせないものであり、謙虚さと思いやりも欠かすことはできない。団結し、謙虚さを持ち、力を合わせて協力することができれば、我々は共に現在の困難を克服することができる。しかも、必ずやそれができるはずだ」。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年4月7日

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