社員の意識啓発のためのポスター(写真提供・北京ヤクルト)。
中国の予防・抑制措置は迅速で総合的かつ網羅的
今回の新型コロナウイルスに対する中国政府の感染予防・抑制措置について、内桶副総経理は、「迅速で総合的かつ網羅的であり、収束に向け大きな成果をあげている。また、中国の人々が政府の感染防止策を真摯に受け止め、実践していることもその成果の大きな要因だと思う」と高く評価した。
短期的にはマイナス影響、長期的には健康や衛生意識の高まりが事業の発展に
今回の新型コロナウイルスの影響は、短期的には通常の事業活動ができないというマイナス影響を及ぼしているが、一方で困難な状況のなかでもできる限りヤクルトを生産し届けようと奮闘する社員の思いや力強さに勇気づけられると言う内桶副総経理。
長期的には、中国社会における健康意識や衛生意識が持続的に高まることが予測され、それによりヤクルトが提唱する有用乳酸菌を毎日摂取することで健康を増進させるという「健康提案」に対する理解がより深まるのでないかと期待している。
実際、中国政府は新型コロナウイルス発生以来、国民の安全や健康を第一に掲げている。国家衛生健康委員会は「新型コロナウイルスの予防に関する栄養と食事指導」を発表し、毎日の食生活や栄養状況が身体の抵抗力に関わるため、科学的かつ合理的な食事と栄養摂取を促している。更に全国衛生産業企業管理協会と中国栄養学会、中国乳業協会、中国乳製品工業協会は共同で「国民牛乳及び乳製品消費指導」を発表し、牛乳および発酵乳、プロバイオティクス(十分量を摂取したときに宿主に有益な効果を与える生きた微生物)やプレバイオティクス(腸内の有用菌の増殖を助けるガラクトオリゴ糖や食物繊維など)を含む乳製品の摂取を推奨している。内桶副総経理は、「ヤクルトは1935年の創業以来、有用乳酸菌の飲用で人の健康に寄与するという理念のもと、活きた有用乳酸菌が入ったプロバイオティクス『ヤクルト』を世界の人々に届けている。そのため、中国の健康社会づくりの発展と共に、歩んでいくことができると思う」とした。
中国の経済発展の見通しは?
内桶副総経理は、「中国経済は今後も発展していくと思う。同時にヤクルトの健康提案は人々の健康意識の高まりと共に、今後も受け入れられて行くだろう。今回の新型コロナウイルスの感染は不幸なことだが、必ず収束するはず。ヤクルトは今後も中国の人々や社会と共に収束に向けて努力していくつもりだ」とその意気込みを語った(文・玄番登史江)。
「人民網日本語版」2020年3月23日