国連人権理事会第43回会議がスイス・ジュネーブで行われている。会期中、中国は様々な活動を行い、中国における人権の発展に対する国際社会の理解を増進した。中国における人権発展の成果は各出席者から高く評価された。
国連のグテーレス事務総長は開幕のスピーチで最新の人権行動イニシアティブを発表。直ちに的確な行動を取り、各人権の発展をバランス良く促進するよう各国に促した。
グテーレス事務総長は「国連のこの最新の人権行動イニシアティブは主に7つの分野に集中している。その第一が、国連の定めた持続可能な開発目標の達成を通じて人権を推進することだ」と指摘。「貧困脱却、教育保障、全民医療などは『持続可能な開発のための2030アジェンダ』の重要な目標であり、人権の進歩にとって必要不可欠な拠り所でもある。各国は人権の原則及び制度を持続可能な開発目標の実行と緊密に結びつけるべきだ」と述べた。
新型コロナウイルスによる肺炎に各国が全力で対処している極めて重要な時にあたり、バチェレ国連人権高等弁務官は新型コロナウイルスと戦う全世界の医療従事者に敬意を表すとともに、あらゆる差別的行為に警戒し、反対するよう呼びかけた。
在ジュネーブ国際機関中国政府代表部の陳旭代表はハイレベル会議で「人権の高峰へ登攀する道が1本であったことはなく、各国が自らの国情と国民の意向に基づき適切な道を選ぶことを認めるべきだ。1本の道を定めることを強行するやり方は民主的でないし、科学的でもない。国連憲章の趣旨と原則を遵守し、他国の選んだ社会制度と人権発展の道を尊重し、対話と協力を共同提唱し、人権問題を政治問題化するやり方やダブルスタンダードのやり方を捨ててこそ、国際人権事業は健全で安定的かつ持続的に発展できる」と指摘した。
中国外交部(外務省)人権問題特別代表の劉華氏は「国連人権高等弁務官は途上国の訴えにもっと耳を傾け、数多くの途上国が関心を持つ経済・社会・文化的権利及び発展権への取り組みを強化し、当事国の意向を尊重したうえで能力開発と技術支援を行うべきだ」と呼びかけた。
会期中、中国人権研究会と在ジュネーブ国際機関中国政府代表部は写真展「ふるさとーー新疆の各民族の人々の生活」を共同開催。在ジュネーブ国際機関ラオス政府代表部のKITCHADETH代表は写真展を見学した後、記者に「新疆に行ったことがあり、現地の社会と経済の急速な発展、各民族間の睦まじい関係をこの目で見た。写真展は人々が新疆の本当の状況をより良く知る助けになる」と語った。
在ジュネーブ国際機関中国政府代表団、同カメルーン政府代表団、中国人権研究会は会期中、国際シンポジウム「テロ対策、脱過激化と人権保障」を共催。参加者は「テロ対策と脱過激化の成功経験を総括し、国際協力を強化する効果的な道を共に話し合うべきだ」との考えを示した。
参加者はテロ対策と脱過激化の問題における西側の一部の国やメディアのダブルスタンダードを批判。セルビア現代研究所のプレドラグ・マルコビッチ所長は「各国は経験交流と国際協力を強化し、ダブルスタンダードを捨て、テロリズムと過激主義を共同で取り締まるべきだ」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年3月6日