第8回中日韓サミットが24日に四川省成都市で開催された。サミットで可決された「中日韓協力未来十年の展望」は、「中日韓プラスX」の協力を推進し、共同で計画を制定し、共同行動を取り、他国との協力を開拓し、地域の発展格差を縮小し、共同発展を実現することを打ち出した。新華社が伝えた。
「中日韓プラスX」のコンセプトは中国が2018年5月の第7回中日韓サミットで最初に提起したもので、日韓の積極的な支持を得た。3カ国は「中日韓プラスX」協力を展開し、この地域の持続可能な発展を牽引することで一致した。
国務院の李克強総理は18年のサミットで、「アジアは国の数が非常に多く、発展水準の開きは大きい。中日韓の発展はアジアの先頭を走っており、3カ国の優位性を結集し、『中日韓プラスX』モデルを通じて、生産能力協力、貧困削減、災害管理、省エネ・環境保護などの分野で共同プロジェクトを実施し、3カ国の設備、技術、資金、プロジェクト建設などでの各自の強みを発揮し、4つ目の市場、さらにはより多くの市場を共同で開拓し、この地域の各国がより良いより急速な発展を実現するよう牽引・促進する」と述べた。
今年8月に発表された「『中日韓プラスX』協力コンセプト文書」によると、この協力の狙いは3カ国の共通認識を結集し、協力の水準を引き上げること、相互補完の強みを発揮し、地域内・地域外における共同の持続可能な発展を推進することにある。
同文書は、3カ国が自主的、平等、開放、ウィンウィン、透明、持続可能の原則を堅持し、持続可能な経済、生態環境の保護、減災、衛生、貧困削減、人的・文化的交流、その他の7つの重点協力分野で協力を展開することを打ち出した。
今回の中日韓サミットは「中日韓プラスX」の早期成果獲得プロジェクトのリストを可決した。リストには中日韓とモンゴル、ミャンマー、カンボジア、フィリピン、インドネシア及びASEAN諸国とによる、砂塵嵐対策、疾病の予防・コントロール、低炭素都市、減災などの分野での6件の協力プロジェクトの提案が並んでいる。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年12月26日