12月に入り、冬型の気圧配置が強まり、気温が一気に低下。中国全土の各大都市が本格的な冬の到来を迎えている。そして、春節(旧正月、2020年は1月25日)までまだ1ヶ月以上あるものの、「避寒」のための「大移動」は中国全土で既に始まっている。中国青年報が報じた。
旅行サイト・携程網の避寒旅行のオーダー統計を見ると、江蘇、上海、北京、陝西、浙江、安徽、四川、江西、山東、天津に住むユーザーからのオーダーが前月比で比較的大きな伸びを見せている。トップ10に入った江蘇、浙江、上海などの絶対温度は決して低くないものの、集中暖房システムがないほか、海に近いため湿度が高く、体感温度が低い。そのため、冬になるとそれらの地域のユーザーからの避寒旅行のオーダーが激増する。
携程網の自由旅行のオーダー統計によると、11月下旬から、ビーチリゾートのフリープランツアーのオーダーが前月比で50%以上増となっている。中国で人気となっているには、三亜、プーケット島、ボラカイ島、バリ島、サムイ島、サイパン島、セブ、クラビー、フーコック島、センポルナなどの熱帯ビーチリゾート地だ。
11月下旬、中国の東北地方、内蒙古(内モンゴル)自治区、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、西蔵(チベット)自治区、青海などがウィンターシーズンを迎えた。それらの地域に旅行に向かう旅行者の数の前月比の増加幅が最多だったのは、広東、福建、北京、上海、湖南、浙江、河北、貴州、雲南、広西で、中国全土で冬に敢えて寒い地域に行く人が多い都市ランキングでも上位に入っている。中国の北方地方と気温差が最も大きいのは広東や福建、雲南、広西などの地域で、それらの地域の旅行者は北上して、「本当の冬」を体験している。長白山や崇礼、北大壺、松花湖などのスキー場は既に積雪してオープンしており、子供を連れて雪遊びやスキーに出かける人も増えている。
冬に森林に行って雪景色鑑賞が人気に
近年、中国では森林旅行も開拓され、森林体験や森林ヘルスケア、生態レジャー、生態キャンプなどの新商品が次々と打ち出され、多くの人が大自然を楽しむようになっている。統計によると、2018年末の時点で、森林旅行の主な受け入れ先である中国国立森林公園の数は898ヶ所で、総面積は1466万1500ヘクタールに達している。
旅行サイト・途牛の森林旅行の過去1年間の予約統計を見ると、ユーザーの67%が春と夏に森林公園に行って、自然を楽しんだり、涼しさを楽しんだりし、21%が秋に森林に行って紅葉などを楽しみ、12%が冬に雪の積もる森林で雪景色を満喫している。