衛星で構築する宇宙インターネットにより、いつでもどこでもネットワークに接続できるようになる。しかしすべての人やモノがインターネットにつながる「IoE」を実現するためには、それとは別にIoT(モノのインターネット)が必要だ。宇宙サミットフォーラムで発表された情報によると、中国は初の「宇宙IoT」システムを構築する予定で、その試験・実証衛星2基が年末に打ち上げられる。中央テレビ網が伝えた。
中国初の宇宙IoTは「行雲プロジェクト」と名付けられた。低軌道通信小型衛星80基によるネットワークを構築し、通信衛星の「世界をカバーし、通信距離が長く、通信容量が大きく、低コスト」といった長所を発揮する。世界中の各種情報ノードをセンサーなどのスマート端末と効果的に結びつけ、世界をカバーするIoT情報システムを形成する。
宇宙IoTは、地上の電波が届かないエリアにおいて、地上IoTを力強く補助する。コンテナ遠洋輸送のほか、海洋島嶼通信、石油・電力監督管理、農機データ収集・伝送、建機情報伝送など数多くの業界・分野で応用できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年11月20日