「この結果に満足している。湖南省の北部・中部・南部に実験田がある。来年には湖南省の審査に合格してから全国で普及させ、より大規模な実証栽培を行いたい」。湖南ハイブリッド稲研究センター(湖南省長沙市)は22日、喜びに沸き返っていた。中国工程院院士の袁隆平氏率いるチームによる第3世代ハイブリッド稲技術で育てた新たな組み合わせが、実地で生産量の測定を受けたあと、専門家チームからその成果が公開された。袁氏も満足し、上述した評価を下した。第3世代ハイブリッド稲の衡南県基地における実地測定・収穫により、1ムー(約6.7アール)あたり生産量が平均1046.3キロに達することが分かった。科技日報が伝えた。
袁氏のチームのスーパーハイブリッド稲技術は、すでに第3世代に入っている。第1世代は細胞質雄性不稔を遺伝ツールとする「三系法」だった。第2世代は日照・気温敏雄性不稔を遺伝ツールとする「二系法」だった。これは現在のスーパーハイブリッド稲の主な育種法だ。しかし両者にはそれぞれの欠陥がある。三系不稔は組み合わせの制限があり、二系不稔には繁殖と種子生産にリスクが存在する。
第3世代技術はこれらの欠陥を効果的に解消するとともに、その長所を引き継いだ。第3世代ハイブリッド稲とは、一般的な劣性核雄性不稔を母株とし、通常の品種を父株とする新型ハイブリッド稲だ。袁氏は、これは未来のハイブリッド稲活用の理想的な手段だと考えている。
湖南ハイブリッド稲研究センターは成熟した第3世代ハイブリッド稲育種体制を構築しており、一連の第3世代ハイブリッド不稔系を育成している。さらにうるち亜種間の優位性を利用し、一連の優れた組み合わせを育成した。チームは今年、長沙、衡南、湘潭、桃源、赫山などで第3世代ハイブリッド晩稲の実証実験を行った。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年10月23日