中国初の4000トン級科学調査船「大洋号」が初の海上試験を開始

人民網日本語版 2019年08月26日13:27

中国が独自開発した初の4000トン級大洋総合資源調査船「大洋号」が24日、広州黄埔文衝造船所から正式に南中国海に向け出港した。初となるシステム装備品の総合海上試験を実施する。科技日報が伝えた。

中国船舶重工集団有限公司第701研究所が設計した同船に乗り今回の海上試験に参加する大洋号チーフデザイナー、701研究所上海支部副部長の楊俊氏によると、同船の全長は約98.5メートル、幅は17メートル、設計上の排水量は約4650トン、最大航行速度は16ノット、航続距離は1万4000カイリ、自給力は60日、人員は60人。

同船は数多くの「初」を創出した。世界で初めてストレートブレードプロペラを採用した科学調査船で、通常のプロペラと比べると推進機能の他にも舵・減震装置の機能を持ち、操作性が非常に優れている。国内の調査船としては初めて統合制御席を採用し、限りある空間内で幅広い作業視界を確保した(後甲板及び右舷の作業空間を見渡せる)。電動昇降・回転機能を持ち、操作者の良好な作業視界を保証し、作業の安全性と効率を高めている。4平方メートル未満の空間内で、6台のウインチ、3台のクレーン、3台の推進機の集約操作を実現した。

大洋号は中国で初めて直流バスバー全電力推進システムを採用した船舶でもある。楊氏によると、同システムは可変速発電機と直流メイン発電所に基づく次世代電力推進システムだ。低燃費、低維持費、低排出、低高調波、低騒音、迅速な送電、コンパクト化などの数多くのメリットを持つ。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年8月26日

  

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