「こんにちは、私は世界初のAI(人工知能)バーチャル裁判官です。北京インターネット裁判所の劉書涵裁判官をモデルとしています」。27日に開かれた「オンラインスマート訴訟サービスセンター」記者発表会の現場において、北京インターネット裁判所総合審判第二法廷の責任者である劉書涵氏が、彼女の「分身」となるAIバーチャル裁判官と共に登場した。北京インターネット裁判所の訴訟サービスプラットフォームの電子訴訟カテゴリー、もしくは直接「モバイルマイクロ裁判所」微信小程序(WeChatミニプログラム)を利用することで、当事者はAIバーチャル裁判官のスマート訴訟案内サービスを受けることができる。北京青年報が伝えた。
AIバーチャル裁判官にはどのような機能があるのだろうか。劉氏によると、「24時間勤務」の裁判所は訴訟サービスも24時間続けなければならない。裁判所は当事者の登録、応訴、調停、法律コンサルティング、技術操作の中でよく生じる問題を120種(2万文字近い)に分けるとともに、スマート識別技術により当事者からの質問についてキーワード読み取りを行い、的を絞った回答を行う。当事者に没入型訴訟案内を提供する。
筆者の調べによると、今回の記者発表会で展示されたAIバーチャル裁判官は一つのイメージに過ぎず、訴訟サービスの部分でしか利用されない。
劉氏によると、北京インターネット裁判所がAIバーチャル裁判官を投入したのは、当事者との距離を近づけるためだ。インターネット裁判所で訴訟を起こす際に向き合うのは冷たいディスプレイだけではなく、裁判官から「マンツーマン」で質問に答えてもらうことができる。現段階では、当事者とAIバーチャル裁判官の交流は文書を送るだけに留まっている。劉氏によると、裁判所は今後、既存の機能と音声認識技術を結びつけることで、音声による質問を実現することを検討するという。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年6月28日