北京大学心理・認知科学学院の王■(壘の田がム)教授の研究チームはこのほど、「95後携帯電話使用の心理・行動白書」を発表した。中国新聞網が伝えた。
同チームの調査の結果、95後(1995年から1999年生まれ)の一日の携帯電話使用時間は平均で8.33時間に達し、それ以前の世代の人々より23%長いことがわかった。中でもモバイルSNS、勉強、映画、音楽、動画に費やす時間が上の世代よりかなり長かった。
スマートモバイル機器の発展にともない、電子書籍のニーズが徐々に拡大している。しかし同白書によれば、95後の50.9%が「本を1冊読むのに20日以上かかる」と答え、「10日で1冊」は32%。全体として95後は読書量が少なく、1冊にかかる時間は平均38日間だった。
調査によると、95後のゲームアプリケーションの選択はばらばらだが、上位5位に並ぶゲームはほとんどが他人とチームを組む必要があり、これは95後が人付き合いを重視していることと関係がある。95%の95%が、「携帯ゲームで遊ぶ時に最も重視するのは」という質問に対し、「友だちと一緒に遊ぶこと」と「リラックスすること」を上げた。
関連の研究でわかったのは、友だちと一緒に携帯ゲームで遊ぶことを選択する95%は社交性が非常に高く、仲のよい友だちが多いことだった。
同白書は、「心理学の動機づけ理論(モチベーション理論)を踏まえると、従来型ゲームは低次元のニーズしか満たさない。95後はゲーム利用で人付き合いのニーズを満たすことをより重視する。携帯ゲームは人とつきあいたいと思う精神機能や感情の精神機能に重点があり、『楽しむこと』はその次だ」と指摘した。
調査によると、95後の携帯端末購入価格は平均3662元(1元は約16.7円)で、平均月収2210元の1.7倍にあたる。上の世代の平均月収は8502元、平均購入価格は4326元で、購入価格は月収の半分ほどに収まる。
95後の16.5%が5千~1万元の端末を購入しており、高価格帯の人気が続いていることがわかる。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年4月20日