中国で2018年に最もヒットしたネットドラマ「延禧攻略(Story of Yanxi Palace)」の人気は東南アジアだけでなく、香港地区や台湾地区などにまで波及し、中国大陸部の動画共有サイトでの再生回数がおよそ180億回に達したほか、香港地区の民放テレビ局・TVBの2018年視聴率王に輝いた。そして、「延禧攻略」が2月から日本で正式に放送されることがこのほど明らかになった。日本で中国の大ヒットドラマが放送されるとなると、有料チャンネルでの放送がこれまでは多かったものの、今回は無料チャンネルで放送されるという点は注目に値する。人民網が報じた。
「延禧攻略」では、清の乾隆帝の時代、主人公の魏瓔珞が死んだ姉の真相を探るために宮女として後宮に入り刺繍工房で働き始める。そして、持ち前の知恵を生かして、数々の試練を乗り越えて、最終的に清王朝におけるもっとも栄えた時代を築き上げた第6代皇帝・乾隆帝の令貴妃になる。同ドラマは18年7月に中国の動画共有サイトで配信が始まった。
「延禧攻略」が日本で放送されるというニュースは瞬く間にネット上の話題をさらい、微博(ウェイボー)では、「延禧攻略の日本語タイトル」が人気検索ホットワードとなった。文化の違いがあるため、日本では海外のドラマを放送する際、タイトルを日本人でも理解しやすいように翻訳されることが多い。「延禧攻略」の日本語タイトルは「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」。そのタイトルは原題と全くスタイルが異なるため、中国の多くのネットユーザーの笑いのツボを刺激している。そして、このタイトルには「とても日本っぽい」や「中二病でもありながら、とても熱いものも感じる」などの声が寄せられた。また、人気漫画「坂本ですが?」を真似して、「瓔珞ですが?」というタイトルにすればというユニークな声も上がった。その他、「延禧攻略」の日本語版宣伝動画も話題の的となり、多くのネットユーザーが、「日本語吹き替えは漫画チックで、やや違和感がある」としている。
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