「一発屋」で終わらないためにはユーザー同士が「つながり」やすい仕組みが必要
目まぐるしく変化する今の時代、一つの商品が一夜のうちにヒットしたかと思えば、たちまち廃れてしまうというエピソードは数え切れない。ZEPETOもそのような「一発屋」で終わってしまうのだろうか?
あるゲーム業界関係者は、「ZEPETOは、アバターコミュニティというのがその位置付け。しかし、今のところ、SNSの補助アプリのような存在になっている。例えば、ほとんどのユーザーは、作成したアバターを微信や微博(ウェイボー)で使っている。その時、『ZEPETO』で作成したという情報は表示されないため、他の人は何を使って作成したかは分からず、ユーザーがユーザーを呼ぶということができない。もし微信でZEPETOが使えなくなってしまった場合、このアプリは大きなダメージを受ける」との見方を示す。
では、ZEPETOでどれほどのユーザーがつながるようになっているのだろう。実際にこのアプリを使ってみると、アカウント登録後、ユーザーのデータに基づいてフォロワーの推薦があるわけではなく、フォロワーを増やすためには、マイコードを友達に教えて検索してもらうしかないことが分かった。SNSで最も重要なのは「つながり」であるものの、このような方法では、ユーザー同士はつながりにくいとしか言いようがない。
ある業界関係者は、「人々のつながりはすでに既存の人気SNSアプリでできてしまっているため、ZEPETOはすぐに消えてしまうことになると思う。ZEPETOはマイコードを使ってしかフォロワーを増やすことができず、『知り合い同士の輪』を作れるだけ。これは既存のつながりをそこに移すプロセスを非常に煩わしくしているからだ」と指摘する。
また、別の業界関係者も、「ZEPETOは、アバターの着せ替えゲームとしては大きな成功を収めているが、もの珍しさが落ち着いた後、どれほどの人が継続して使用するかが、『一発屋』として終わるかのカギとなるだろう」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年12月7日
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