香港の結婚関連情報メディア生活易(ESD Life)が12日に発表した「2018年結婚消費調査」から、香港の新婚カップルの7割が、結婚費用について「支出超過」状態にあることが判明した。今年、香港の新婚カップルの平均結婚費用は、前年比9%増の36万香港ドル(1香港ドルは約14.6円)に達し、増加幅は2年連続10%に接近している。中国新聞社が報じた。
生活易は、今年、2018年から2020年までに結婚した香港の新婚カップル1116人を対象に、その結婚総費用と消費スタイルに関する調査を実施した。
調査によると、新婚カップルの7割が「支出超過」状態に陥っていた。このうち超過幅が「11~30%」だったカップルは6割、「50%以上」としたカップルも1割いた。支出超過となった主な項目は、「披露宴の費用」、「結婚写真代」および「婚礼衣装代」だった。
香港特別行政区政府の統計データによると、香港では、2017年に5万1817組のカップルが婚姻届を提出した。調査では、2018年の婚姻件数は2017年とほぼ同じになると予測されている。これに基づくと、今年の香港ブライダル市場総額は、昨年比16億香港ドル増の187億香港ドルに達する見通し。
生活易の馬宗傑・行政総裁は、「今年は、結婚費用の主要項目全てが全面的に増加している。結婚式費用の支出のうち、最大を占めているのは依然披露宴の費用で、新人カップル1組の平均消費額は、前年比5%増の約17万8300香港ドル。これに続くのは、婚約アクセサリー・婚約指輪で、平均消費額は同18%増の約6万8800香港ドル。このほか、ハネムーン費用は、同11%増の平均約4万200香港ドル。結婚写真の平均費用は同12%増の約2万5400香港ドル。これら主要4項目の合計消費額は、新婚カップルの結婚支出総額の87%を占めている」と紹介している。
生活易の市場調査経理である蔡苡筠氏は、「香港の新婚カップルの結婚費用が上昇している主な原因は、より多くの企業が消費市場に参入していることにある。消費願望を刺激するだけでなく、新婚カップルの消費選択肢は多様化の一途を辿っている。結婚が決まったカップルは、できるだけ早めに結婚式の計画を立て、より合理的に予算を使ってほしい」とアドバイスしている。
結婚の祝い金の相場は、今年初めて5万香港ドルまで大幅に増加し、その増加幅は25%に上った。一方で過去5年間の祝い金平均額は初めてゼロ成長となった。蔡氏はこの点について、「新婚カップルは、『4』という数字の祝い金を忌み嫌うため、金額が3万から5万に跳ね上がった。祝い金のゼロ成長は、新婚カップルの結婚式場がより多様化していることが原因かもしれない」と指摘した。
新婚カップルのうち、「海外結婚式」を選ぶカップルは約1割に達した。香港市民が海外で式を挙げる際の第一選択肢は、日本の沖縄で、日本の他の地域とヨーロッパがこれに続いた。一方、中国の伝統的な「吉日」に結婚することにこだわるカップルは7割を占めた。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年11月14日
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