基調演説する李総理(新華社・劉衛兵撮影)
李克強総理は現地時間13日午前、「シンガポールレクチャー」で基調演説「開放と通じ合いの中で共有と繁栄を共に創る」を行い、質問に答えた。シンガポールのリー・シェンロン首相が出席し、テオ・チーヒン副首相が司会を務めた。
李総理は「中国側は自由貿易を主張し、公正で公平な貿易を支持する。自由は公平な貿易の前提であり、貿易は公正・公平でなければ持続可能でもない。グローバル化と自由貿易に生じる問題は、発展の視点で受け止め、改革推進の方法で解決すべきだが、多国間主義と自由貿易の基本ルールに違反してはならず、ましてや新たに別の物を作ってはならない。人類文明発展の方向は明確だ。困難と試練を幾度も経験してきたが、手を携えて努力しさえすれば、必ず共に困難を克服できる」と指摘。
「私は今回シンガポールでASEAN関連首脳会議に出席し、中国ASEAN関係の発展をさらに後押しする。域内包括的経済連携(RCEP)は世界の半分近くの人口及び3分の1近くの貿易量をカバーする。世界貿易機関(WTO)のルールに従った自由貿易協定であり、域内国の地域経済統合推進にプラスだ。今年のRCEP交渉は具体的進展を得た。各国が共に努力して、2019年に交渉を妥結し、包括的、現代的、高水準、互恵的な協定で合意することを希望する。東アジア協力には平和で安定した環境が不可欠だ。現在南中国海情勢は安定と緩和へと向かっている。中国側はASEAN諸国と共に努力して、南中国海における関係国の行動宣言(DOC)を全面的かつ有効に実行に移し、協議による一致を踏まえて、今後3年間での『南中国海における行動規範(COC)』協議の妥結を目指し、地域の平和と発展に助力したい」と強調した。
李総理はさらに「中国は確固として揺るがずに平和的発展の道を歩み、近隣国と親しくし、近隣国をパートナーとする方針を堅持し、『親誠恵容』の理念を堅持して域内国との関係を推進する。今後中国は改革の取り組みを強めていく。開放の扉は大きく開かれていくのみだ。中国はシンガポールと手を携えて協力し、『一帯一路』共同建設を推進し、コネクティビティ、金融支援、第三国協力などのプラットフォームを築き、中国とシンガポール及びASEANの関係と協力の持続的で前向きな発展を促進し、アジアと世界の平和・安定・発展促進に新たな貢献を果したい」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年11月14日
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