福岡アジア文化大賞を受賞した賈樟柯監督(写真提供:平遥国際映画展組織委員会)。
アジア文化の発展に大きく寄与した個人や団体を表彰する「第29回福岡アジア文化賞」の授賞式が20日、福岡国際会議場で行われ、中国の映画監督・賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督に大賞が贈られた。これにより、中国人受賞者は、社会学者の費孝通氏、考古学者の王仲殊氏、映画監督の侯孝賢監督、張芸謀監督、許鞍華監督、作家の莫言氏に続いて7人目となった。中国新聞網が報じた。
在福岡中国領事館の孫忠宝副総領事が授賞式に出席し、高島宗一郎福岡市長が賈樟柯監督に大賞を授与した。賈監督は挨拶の中で、「映画監督とは人類の情報を伝える使者だと思っている。映画の仕事に携われるのはとても光栄で、映画を通して、変化する世界における個人の運命を描き続けたい」と語った。
賈樟柯監督が受賞した福岡アジア文化大賞(写真提供:平遥国際映画展組織委員会)。
アジア文化大賞選考委員会の委員である日本映画大学の石坂健治教授は、「賈監督の最高傑作は、新作の『江湖児女(Ash is Purest White)』だと思う。同作品はちょうど9月21日に中国で公開される。アジア文化大賞にノミネートされ、最終的に受賞したことは、賈監督にとって特別な意義があると思う」と語った。
同賞を受賞した7人目の中国人となった賈樟柯監督(写真提供:平遥国際映画展組織委員会)。
福岡アジア文化賞では、創設された1990年の第1回に中国の作家・巴金と日本の映画監督・黒澤明監督に創設特別賞を授与した。そして、翌年の第2回から、大賞と学術研究賞、芸術・文化賞の3部門設置され、うち大賞を最高賞とした。今年、賈監督が大賞を受賞したほか、日本の経済学者・末廣昭氏が学術研究賞を、古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」に基づく歌語りのパンダワーニーを現代に伝える第一人者・TeejanBai氏が芸術・文化賞を受賞した。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年9月25日
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