河南省の鄭州大学第一付属病院・甲状腺外科のイケメン医師・殷徳涛教授がここ数日、多くの映画・ドラマに出演し、ネット上で大きな話題となっている。北京青年報が報じた。
殷教授が全く畑違いの俳優業を始めたのは2015年だ。河南省青年聯合会の常務委員の殷教授は、文化芸術界の委員と共に公益活動を頻繁に企画している。また、表情が豊かで、存在感もあるため、演芸界の友人らの注目を集めるようになり、友人の紹介で、映画・ドラマ、公益動画などにゲスト出演するようになった。撮影はいつも週末や祝祭日で、撮影周期も短い。出演はいつもノーギャラで、殷教授にとって「俳優業」は趣味の一環だ。
殷教授はここ数年で出演したドラマや公益PR動画で、部隊の将校、ワンマン社長、さらに本職の医療スタッフなどを演じてきた。
医師と俳優の「両立」について、殷教授は、「俳優業が仕事に影響を及ぼすことは絶対許されない」というのがポリシーだ。
様々な作品に出演しているうちに、殷教授は、俳優業と医師業には共通点がたくさんあることに気づき、「映画・ドラマでは、どの人物にもそれぞれ違いがあり、表現方法も異なる。患者も同じで、表面的にはどの患者の症状も同じに見えても、実際にはどの患者の病状にも違いがある。私たちは今、患者に合わせた的を絞った治療を提唱しているが、映画・ドラマでは、役に合わせて的を絞る必要がある。同じ職業の役でも、人物によって性格も境遇も異なる」と説明する。
医師の殷教授は普段ドラマを見る時、医療関連のシーンが正確に描写されているかが気になるといい、「ドラマの医療関連のシーンの多くには、ちょっとした間違いがある。例えば、ドラマでは注射の針が消毒されないことが多いが、これは明らかに間違っている。私は医師の役を演じたこともあるが、脚本を見て医学上の間違いがあれば、脚本家と話し合って、改善してもらう。医師というのは非常に特殊な職業であるため、専門家のサポートが必要だ。映画・ドラマで視聴者に誤解を与えてはならず、正確な知識を伝えなければならない」と話す。
また、「監督らからゲスト出演するよう誘われるのは、私の外見がカメラ映えするようで、映画・ドラマのニーズにマッチしているからだ」としながらも、「俳優業はあくまでサポート業務で、それにより有名になりたいとは思っていない。医師としての仕事が中心」と強調する。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年7月31日
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