中国観光研究院と携程旅行網が25日に発表した報告によると、中国の多くの都市が猛暑のシーズンに突入し、今年7~8月には、中国人観光客が世界最大の避暑旅行市場を形成することが予想される。総消費額は3千億元(1元は約16.3円)を超える見込みだ。「経済参考報」が伝えた。
同報告によると、「今年は中国ののべ50億人の観光客のうち、7~8月の観光客が通年の観光客の約5分の1を占め、避暑旅行がその半分を占めて、のべ約5億人に達することが見込まれ、中国は世界最大の避暑旅行市場になることが予想される。避暑旅行者は主に高齢者、教員・学生・生徒、および『かまど』都市と言われる暑い地域の人々だ」という。
同研究院の予想では、「観光客のうち約3億人が実際に避暑旅行の消費者になる。2017年の全国の1人1回あたりの平均旅行消費額1千元に基づいて計算すると、避暑旅行市場の規模は3千億元に達する。旅行は経済を牽引して一般的に4~5倍の『乗数効果』を上げることから、避暑旅行は目的地に1兆2千億元から1兆5千億元の総合的な経済的寄与を行うことになる」という。
同報告は、「現在、中国では快適な旅行をするためならより多くの出費もいとわないという人が多い。今年の調査に答えた観光客のうち、避暑旅行をする人の平均予算額は2千~5千元が最多で43.1%を占め、次が5千~1万元で23.8%だった。避暑経済の実際の規模がより大きいことがうかがえる」と述べる。
「かまど」都市の人々で旅行に行きたいとした人は82.1%に達した。長江デルタ地域、北京・天津・河北、および経済が発達し、人口が密集し、気温が高い珠江デルタ地域の都市で、避暑ニーズが旺盛だった。重慶、南昌、長沙、武漢、西安、合肥といった中西部の「かまど」都市も、避暑旅行の主な観光客供給源になった。
上海は避暑旅行の最大の観光客供給都市だ。上海中心気象台は25日昼、同日に発表した高温黄色警告信号を高温オレンジ警告信号に引き上げ、この日の上海の最高気温は37度に達した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年7月27日
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