世界貿易機関(WTO)のアゼベド事務局長は25日、「貿易制限措置が増えると世界経済の成長や雇用の創造にとってマイナスになる。各方面はWTOがよりしっかりと役割を果たせるよう開放的な態度で支援するべきだ」と述べた。新華社が伝えた。
WTOのグローバル貿易に関する最新の報告書によると、昨年10月中旬から今年5月中旬にかけて、WTO加盟国は毎月平均11件の貿易制限措置を新たに追加し、前回の統計を取った期間の9件を上回った。輸入制限措置の影響を被った貿易額は845億ドル(約9兆3778億円)に達した。
アゼベド事務局長は、「注目されるのは、この報告書の統計を取った期間は今年5月中旬までということで、その後の2ヶ月あまりの間に、さらに多くの貿易制限措置が打ち出された。これはつまり現在の国際貿易関係の悪化レベルはこの報告書の予想よりも深刻だろうということ、またすべての国の経済成長にとって重大な脅威になるだろうということだ」と指摘し、各方面に対し、「早急にやり方を改め、解決策を見いだしてほしい」と呼びかけた。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年7月27日
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