「中国側は貿易摩擦の報復の標的を米国の農家に定めている」などのトランプ米大統領の先日の発言に対して、外交部(外務省)の耿爽報道官は26日の定例記者会見で「現在の事態は、完全に米側が一国主義と保護貿易主義を実行し、約束を守らず、言動をころころ変え、対中貿易戦争を執拗に仕掛けたことによってもたらされたものだ。米国の農家は現在、米政府の貿易覇権行為のつけを払わされている」と指摘した。
【記者】トランプ氏が25日「中国側は貿易摩擦の報復の標的を米国の農家に定めている」「米側に譲歩させようと企てている」と述べたとの報道について、コメントは。
【耿報道官】中国は米国産農産物の主要な買い手だ。長年にわたり中米の農業協力は拡大・深化し続け、双方に確かな利益をもたらしてきた。互恵・ウィンウィンだと言える。
昨年6月、中米双方は米国産牛肉の対中輸出問題で合意に達した。今年5月、中米双方のチームはワシントンで経済貿易問題について建設的な協議を行い、米国産農産物の対中輸出の意義ある拡大で合意した。
こうした合意は本来いずれも順調に実施できるものだった。だが遺憾なことに、事態は人々の期待したようには推移しなかった。現在の事態は、完全に米側が一国主義と保護貿易主義を実行し、約束を守らず、言動をころころ変え、対中貿易戦争を執拗に仕掛けたことによってもたらされたものだ。米国の農家は現在、米政府の貿易覇権行為のつけを払わされている。
米側が国内各界の理性的な声に耳を傾け、国際社会の一致した呼びかけに耳を傾け、情勢を明確に認識することを希望する。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年7月27日
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