南水北調(中国南方地域の水を北方地域に送りこむプロジェクト)中線幹線プロジェクト建設管理局が17日に発表した情報によると、南水北調中線プロジェクトにおける陶岔渠首からの取水量が現在までに150億立方メートルに達した。このおかげで、北京市や天津市、石家荘市、鄭州市など沿線にある19ヶ所の中・大都市の5310万人以上が、南水北調の恩恵を受けており、その内訳は北京市が1100万人、天津市が900万人、河北省が1510万人、河南省が1800万人となっている。科技日報が伝えた。
南水北調中線プロジェクトの開通から3年以上にわたって、北京市や天津市、河北省、河南省など沿線取水各省・直轄市の給水安全指数は上がり、住民が用いる水の水質が大幅に改善された。中線プロジェクトは水の安全を保障し、水の生態を修復し、水環境を改善し、水資源の配置を改善することで、社会・経済・生態などの総合的な効果を発揮している。
北京市では、南水北調が市街地1日平均給水量の73%を占めており、全市の1人平均水資源量は従来の100立方メートルから150立方メートルに拡大した。市街地の給水安全指数は、1.0から1.2に向上した。天津市では南水北調は生命線とも言える存在となっており、14の行政区の住民が南から運ばれた水を飲んでいる。河北省の滦河からだけではなく南水北調による取水を合わせたことで、給水の安全性が大幅に高まった。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月20日
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