今年はブン川地震(ブンはさんずいに川)の発生から10年目を迎える。中国科学院が発表した情報によると、同院A類戦略的先導科技特別プロジェクト「地球ビッグデータ科学プロジェクト」が今年3月に開始した「ブン川地震後10年間におけるリモートセンシング動的観測」活動に、一連の進展があった。研究によると、ブン川の復興活動には大きな成果がみられ、地すべりや土砂崩れなどの地質災害の危険性が下がり、被災地の生態環境が大幅に修復されている。人民網が伝えた。
研究者がブン川地震の大型地すべりエリア5ヶ所をリモートセンシング動的観測したところ、その緑化状況は2018年の現時点で全体的に見て良好で、地震発生当初の成長段階から安定期へと転じており、しかも地すべりの危険性が大幅に低下している。研究によると、被災地政府と市民はこの10年間で坂の土壌を減らし植物を植えるなど防護措置を講じてきたことで、地質災害の危険性が下がり、植物修復状況が全体的に見て良好になっている。しかし新たな地すべりや土砂崩れが発生する可能性があり、引き続き災害リスクの判断と観測を続ける必要がある。
研究者はさらに、ブン川の被災地や四川省のパンダ生息地などの重点被災地の植物回復状況を、動的に観測・評価した。被災後のパンダ生息地内の植物の被害状況は深刻で、現在も回復の最中というのが現状だ。しかし観測によると、被災後の植物被覆面積が大幅に広がり、水と土壌が流出する状況も徐々に改善されている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年5月10日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn