4月15日から21日にかけて第24回目となる全国腫瘍予防・治療宣伝週間となる。国家がんセンターの統計データによると、中国で毎年新たにがんと診断された患者数は350万人を、死者数は200万人を超えている。肺がんや乳がん、胃がんなどが最も多く見られるがんの種類となっている。がんは予防と治療が困難であり、疾患の負担が重く、人類の健康を著しく脅かす重大な公衆衛生問題の一つになっている。新華社が伝えた。
研究によると、中国全体のがんの5年生存率は30%ほどで、先進国との間になおも大きな開きがある。中国工程院院士、腫瘍病因学専門家の程書鈞氏によると、一部の地域では腫瘍の早期発見・診断水準に限りがあり、中期・末期でがんが確認されることが多い。高齢化の加速、環境汚染の深刻化、脂肪分の高い食習慣などは、がんの予防・防止の新たな課題となっている。
国務院弁公庁が通達した「中国慢性疾患予防・治療中長期計画(2017−25年)」は、2025年までに高度発症地区の重点がん早期診断率を60%に高めるとしている。慢性疾患の早期診断・治療を実現し、発症の恐れのある人々のリスクを縮小する。がんの個人に的を絞った規範的な治療案の応用を促進し、患者の死亡率を引き下げる。中国工程院院士、腫瘍内科学専門家の孫燕氏は、がんを引き起こす要素から出来るだけ遠ざかり、前癌性疾患と前癌病変に注意し、健康なライフスタイルを構築するようアドバイスしている。禁煙し、飲酒を控え、栄養バランスを整え、リラックスした気持ちを保つことで、がんになるリスクを有効的に軽減できるとしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年4月19日
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