中国国家新聞出版広播電影電視(ラジオ・映画・テレビ)総局の現時点での統計によると、春節(旧正月、今年は2月16日)に合わせて連休となった今月15-21日、中国映画の興行収入は前年同期比66.94%増の57億2300万元(約973億円)だった。盛り上がりを見せた春節映画のうち、「ダークホース」的存在となったのが、香港地区の林超賢(ダンテ・ラム)監督の新作「紅海行動(OPERATION RED SEA)」で、口コミも興行収入も絶好調となっている。新華網が報じた。
23日午後3時の時点で、「紅海行動」の興行収入は15億3900万元(約261億6300万円)に達し、中国の情報コミュニティサイト・豆瓣の得点は8.5ポイントと、同サイトでは春節映画の中で、最高得点になっている。中国全土の観客の間で好評を博しているほか、映画業界の関係者も鑑賞後、同映画を高く評価している。例えば、俳優の鄭愷(チェン・カイ)や女優の王珞丹(ワン・ルオダン)が「超おすすめ」とすると、陳凱歌(チェン・カイコー)監督も、「紅海行動のレベルは、工業的観点から見てもハリウッドに劣っていない」と評価している。
2016年の国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせて公開された林超賢監督の「メコン大作戦」も、「紅海行動」のような逆襲を見せた。同映画は公開当初、上映率において他の作品に水をあけられていたものの、作品のクオリティの高さが口コミ評価を高くし、最終的に興行収入が11億元(約187億円)に達した。
「メコン大作戦」が中国の公安当局のサポートを得たのと同じく、「紅海行動」も海軍の強力なバックアップを得た。そのストーリーは、15年に中国海軍がイエメンで実施した自国民の「救出作戦」を基にしており、海軍の「蛟龍突撃隊」がアラビア半島に上陸し、逃げ遅れた中国人を救出する。当時、救出に実際に参加した艦船「臨沂号」が同映画にも登場し、艦船「許昌号」や上陸用舟艇「昆侖山号」など、海軍の現役の船舶も映画で初披露されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年2月26日
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