2017年、中国の映画・ドラマ市場は大きく変化した。「アイドル+人気小説が原作」の作品が依然として多いものの、それらの作品の口コミは全体的に見ると決して良くはない。逆に、以前は目立たなかったベテラン役者に注目が集まり、その出演作品が大人気になった。また、クオリティの高いネットドラマもたくさん登場した。中国青年報が報じた。
中国青年報社社会調査センターがこのほど問巻網と共同で2003人を対象に実施した調査によると、回答者の65.4%が、17年の中国国産映画・ドラマは全体的にレベルが上がったと答え、48.0%が、中国国産ドラマの映像クオリティは映画と肩を並べるようになっていると称賛し、44.8%が中国国産映画・ドラマのストーリー、内容が面白くなったと答えた。一方で、49.9%が中国国産映画・ドラマはまだ「アイドル」に頼っており、「アイドルの寄せ集め」になっていると指摘した。
回答者のうち、00後(2000年代生まれ)が1.4%、90後(1990年代生まれ)が22.4%、80後(80年代生まれ)が52.5%、70後(70年代生まれ)が17.8%、60後(60年代生まれ)が5.3%だった。
最も満足した映画・ドラマのジャンルは現代劇
東北大学4年の王珊さんは、17年の大ヒットドラマ「人民的名義(In the name of people)」、「我的前半生」、ネットドラマ「白夜追凶(Day and Night)」などを見たといい、「『人民的名義』が一番好き。政治家の汚職を描く他のドラマと違い、観点が斬新で深みがあり、理屈っぽくなく、役者の演技もうまくてサプライズが多かった。17年中国国産映画・ドラマのレベルは全体的に大きく上がったと思う。特に、ネットドラマのレベルが上がった。役者の演技がうまく、衣装や道具なども華やかで、映像も美しかった」と話した。
北京のあるIT会社で働く張七さん(仮名)は、17年の中国国産ドラマ数作品を見たといい、「歴史ドラマ『琅琊榜2(ろうやぼう)』は前作の製作レベルを引き継いでおり、映像も構図もきれい。ネットのオリジナルドラマの進歩も際立っている。特に、『白夜追凶』のような作品は、ストーリーもおもしろく、役者の演技もとてもよかった」と語る。
調査では、回答者の65.4%が17年の中国国産映画・ドラマのレベルは全体的に上がったと答えたのに対して、30.5%は「上がっていない」、4.1%は「下がった」と答えた。
17年、好評を博し、高視聴率となったドラマのうち、最も多くの回答者が見たと答えた作品は「人民的名義」で、60.9%。以下、「桃花絶佳~ワンス・アポン・ア・タイム~(原題:三生三世十里桃花)」45.3%、「我的前半生」40.9%、「歓楽頌2 (Ode to Joy II)」35.3%、「那年花開月正圓(nothing gold can stay)」30.7%、「白夜追凶」23.5%と続いた。
調査では、回答者が最も満足した17年の映画・ドラマ作品のジャンルは、現代劇(55.2%)で、以下、革命・歴史系(39.3%)、時代劇(32.9%)、青春系(24.4%)、ファンタジー(24.3%)、ホームドラマ(20.5%)、職業もの(18.5%)、アイドル恋愛系(15.0%)と続いた。
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