李克強総理は1月31日午後、中国を公式訪問中の英国のメイ首相と人民大会堂で中英首相年次会談を行った。新華社が伝えた。
李総理は「中英関係は長年、中国と西側諸国の関係の前列を歩み続けてきた。2015年に習近平国家主席が訪英を成功させ、両国は21世紀に目を向けたグローバルな包括的・戦略的パートナーシップの構築を宣言した。現在の国際情勢の下、中国側はこれまで同様に英国及び中英関係を重視している。中英関係の良好で安定した発展の維持は双方の共通利益に合致し、地域と世界の平和・安定・繁栄の促進に寄与すると信じる」と表明。
「現在中英は共に各自の発展の正念場にある。双方は強みを用いた相互補完が顕著であり、包括的互恵協力に大きな将来性がある。チャンスを捉え、同じ方向に向かい、中英間の『黄金関係』の新たな歴史的位置での前進の加速を共に推し進める必要がある」と指摘し、以下を挙げた。
▽互いに尊重し、政治的相互信頼を強固にする。ハイレベル往来を緊密化し、戦略の共通認識を深め、首相年次会談及び関連する上層部対話制度のトップレベルデザインの役割を発揮し、各分野の実務協力が新たな段階へ上るための計画を立て、先導する。互いの核心的利益と重大な懸念を尊重し、溝を適切に処理する。
▽発展戦略の連携を強化し、相互開放を拡大する。「一帯一路」、原子力、高速鉄道、金融、ハイテク貿易、第3国市場分野の協力を強化し、相互投資を拡大し、二国間貿易におけるハイテク製品の割合を高め、新たな原動力と協力の成長源を築く。
▽中英「大人文」交流構造を整え、双方向の人的往来を緊密化する。教育、文化、科学技術、観光、地方、青年分野の協力と交流を強化し、両国関係を支える人的・文化的土台を固める。
李総理は「中英は共に世界の重要なエコノミー、国連安保理常任理事国であり、経済グローバル化、貿易と投資の自由化及び円滑化の揺るぎない支持者だ。中国側は英側と国連やG20など多国間枠組での交流・協力を強化し、国際・地域問題での意思疎通と調整を強化し、革新的・開放的・連動的・包摂的な世界経済の構築を先導・推進して、世界の平和的発展の促進に力を捧げたい」と強調した。
メイ首相は「習主席の成功裏の訪英は両国関係に『黄金時代』を開いた。私と李総理は緊密な連絡を保っている。李総理が訪英し、次回英中首相会談を行うことを歓迎する。今回の訪問を利用して、『黄金時代』に入った英中包括的・戦略的パートナーシップをさらに格上げしたい。両国経済は補完性が高く、両国間の経済・貿易・投資は継続的発展の良好な勢いを保っている。私は今回大陣容の経済・貿易代表団を伴い訪れた。双方は一連の経済・貿易合意に署名する。これは両国及び両国民の共通利益にかなう。英中両国は共にグローバル化を支持し、保護貿易主義に反対している。英側は中国側と『一帯一路』協力を推し進め、イノベーション、金融、知的財産権の保護、人工知能などの分野で協力を探りたい。中国の対英投資の拡大を歓迎する。中国側がロンドンと上海の株式相互取引制度の運用開始時期を見極めようとしていることを賞賛する。人的・文化的交流は英中関係の重要な紐帯だ。私は武漢訪問時に両国の留学生の交流が日増しに緊密化しているのを見た。中英双方の若者間の友情と文化交流が両国関係の将来の発展にとって重要な貢献となることを信じる」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年2月1日
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