太陽光を浴びると、体内にカルシウムを補うことができるが、ガラス越しの日光浴では、カルシウムを吸収することはできない。山西晩報が伝えた。
太陽光線中の紫外線は、紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)、紫外線C波(UVC)の3種類に分類される。UVCはほぼ全てオゾン層に吸収されるため、人体に対する影響はほとんどない。UVAは、通り抜ける力が非常に強く、ほとんどの透明ガラスやプラスチックを通り抜けることができる。UVBはそのほとんどがオゾン層に吸収され、地面に達するのは2%にも満たない。UVBは通り抜ける力が弱く、透明ガラスによって遮断される。だが、UVBは、体内におけるミネラルの代謝やビタミンDの合成を促進する働きがある。そのため、ガラス越しに太陽光を浴びても、カルシウムの吸収が促されることはない。
「影の原理」を上手く使って、日光浴の時間を選ぶことは、簡単かつ効果的なやり方だ。影が当たる長さが身長より短い時間帯の日光浴は避けた方が良い。この時間帯の日光は「毒」となるからだ。
ほとんどの人は、毎日10分間から20分間ほどの日光浴で十分だが、子供は少し短めに、高齢者はやや長めに太陽光を浴びた方が良い。しかし一般的に30分間以内にとどめておいたほうが良い。海抜が高い地域に住んでいる人や長期間酸素濃度が低い環境下で生活している人は、日光を浴びる時間をやや長めに取り、毎日30分間から60分間とした方が良い。冬の間も、日光浴タイムを可能な限り長くする必要がある。
日光浴に最も適した場所は、屋外だ。さまざまな理由で、室内で日光浴しなければならない場合も、必ず窓を開け、太陽光が直接肌に触れるように注意する必要がある。
日光を浴びたあとは、水分を十分に取り、野菜や果物を多めに摂取し、ビタミンCを補充するよう心掛ける。そうすることで、メラニンの形成を抑制することができ、シミの防止になる。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年1月26日
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