第30回東京国際映画祭は3日、東京・六本木で各賞の授賞式とクロージングセレモニーが行われた。コンペティション部門にノミネートされた唯一の中国語作品「迫り来る嵐」(中国語題名「暴雪将至」)が最優秀芸術貢献賞を受賞し、主演の段奕宏(ドアン・イーホン)が最優秀男優賞を受賞した。また中国作品の「老いた野獣」(中国語題名「老獣」)がアジアの未来部門で「スペシャル・メンション」を受賞した。新華社が伝えた。
審査委員会の解説によると、中国の若手監督・董越(ドン・ユエ)氏の初作品「迫り来る嵐」には、「秀逸な表現力と完璧に抑制された画面」で、最優秀芸術貢献賞にふさわしい作品だという。この作品は1990年代の「余神探」と呼ばれる工場の警備部門責任者が、連続殺人事件の犯人を根気強く捜し出す過程を描いている。
コンペティション部門の審査委員を務めた、中国の俳優・監督の趙薇(ヴィッキー・チャオ)が段奕宏に最優秀男優賞を授与した。段奕宏は受賞後のスピーチで、「自分がこの賞を取って、この舞台に立てるなんて思わなかった。うっとりして映画の中にいるみたいな感じがする」と述べ、映画に関わったすべての人々に感謝の言葉を捧げた。
グランプリはトルコ合作の「グレイン」、最優秀女優賞はフランスのアデリーヌ・デルミが受賞した。
今回の映画祭は10月25日から11月3日まで行われ、世界各地の200本を超える作品が上映された。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年11月4日
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