人民元が国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)を構成する通貨バスケットに採用されてから1年が経ち、この間に国際的な場面での人民元の利用が緩やかに発展してきた。中国エジプト商会のディヤ・フェキ代表はこのほど、「人民元はエジプトで2番目に常用される通貨になりつつある」と述べた。新華社が伝えた。
フェキ代表は、「関連する政治的圧力の影響により、一部の国では米ドルまたはユーロを利用して取引を行うことが好まれない。中国は主権国家の内部的な問題に干渉しないとの原則を取っており、このため人民元の国際的場面での利用がますます広がっている」と述べた。
中国人民銀行(中央銀行)がこのたび発表した「人民元国際化報告」によると、2016年末現在、人民銀は世界36ヶ国・地域の中央銀行または金融当局と二国間通貨スワップ協定を締結しており、協定金額は総額3兆3千億元(約56兆6480億円)に達し、海外の主体の人民元保有や人民元利用に極めて大きな便宜を提供しているという。
現在、グローバル金融システムにおける人民元の地位は安定し、世界の金融機関1900ヶ所以上が人民元を決済通貨として利用する。シンガポールやロシアをはじめとする60数ヶ国・地域では人民元が外貨準備通貨に採用されている。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年11月1日
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